アミノ酸の免疫効果を通して、秋から冬の健康管理を考える②
私達の体内を流れる血液の主成分は赤血球と白血球です。赤血球は血液の大半を占め、細胞に酸素や栄養を届ける働きをしています。白血球は、体を病気から守る免疫という仕組みの中で中心となって働く細胞で、外界から侵入してくるウイルスや細菌、花粉等の異種タンパク( 自分の体には無いタンパク質) やガン細胞等を排除しています。
白血球は1mm 立法当たり5000 ~ 8000 個ほど含まれており、このうち顆粒球が約60%、リンパ球が約35%、残り約5%が単球という構成になっています。顆粒球とリンパ球はともに体を病気から守っていますが、それぞれの働き方には違いがあります。
リンパ球は、ウイルスなどサイズの小さい異物やガン細胞、老化した細胞の処理を専門に行い、異物が侵入してくるとこれを抗原と認識して、抗体と呼ばれるタンパク質をつくり抗原を撃退します。リンパ球は一度出あった外敵を記憶し、二度目に同じ敵が侵入してくると抗体を作って殺します。はしかに二度かからないのも リンパ球の防衛システムのお陰です。体内では、毎晩数千個単位でガン細胞が発生していると云われますが、リンパ球が排除しているおかげでガンにかからずにすむのです。
一方の顆粒球は、大型の細菌や真菌類の処理を受け持ち、これらを食べて排除します。顆粒球の寿命は2 ~ 3 日と短命で役割を終えると組織の粘膜に流れ、【活性酸素】という毒性の強い物質を放出しながら死にます。活性酸素は、全ての病気を引き起こす元凶です。
要約すると、私達が免疫力を高めた生活を実践すると云う事は、リンパ球と顆粒球のバランス良い生活を行う事と同義語です。但し、リンパ球や顆粒球バランス及び血流には、自律神経が大きく係り、我々が自分の意思でコントロールできるものではありません。その分、自然に良好状態を構築し、維持することが必須となります。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は活動に係る神経であり、主として日中に優位になり、鼓動を増やし、血管を収縮させて血圧を上げ、呼吸数を増やして仕事や勉強に取り組みやすい活動的な体調に整えます。副交感神経優位の時は、鼓動は緩やか、蠕動運動が活発になり食物の消化が促進されます。血管が拡張し血液循環もよくなって体温が高くなり、臓器の排出、分泌能が高まります。
自律神経は、内臓諸器官の働きを調整する際、 神経伝達物質を分泌し、細胞に指令を与えます。 現在、病気の8割が交感神経緊張による顆粒球増加と活性酸素による組織破壊である事は定説 となっており、これを招かない生活をすることが未病生活( オルタナティブメディスン) 獲得となります。
自律神経と血流バランスを、理想的に維持、確保する為にアミノ酸が最も有効な働きを提供します。私達は今後、免疫力アップのために積極的なアミノ酸補給を心がける必要があるのかも知れません。
霧島黒酢ならではの、植物性アミノ酸補給だからこそ到達できる健康社会の構築を目指し、 研究・開発を続けているのです。
季刊情報誌「霧島黒酢通信Vol.2」より