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吸い玉療法の歴史

●吸い玉療法ってご存知ですか?

古来中国ではバッカン、ヨーロッパではカッピングと呼ばれてる伝統の療法は、日本では古くから吸い玉療法と呼ばれています。ガラスコップや竹筒、陶器などを真空にして肌に密着させ、血液循環を良くしてお血(おけつ)の解消をする療法です。
テレビでスポーツ選手やお相撲さんが、肌に丸くて赤い痕をつけているのを見た事ありませんか?以前、ハリウッドスターが背中の大きく空いたドレスでショーに出た時にも、同じ痕を付けていて「東洋のカッピングセラピーだ」と紹介された事もあります。 では、吸い玉って?カッピングって?どうして効くの?何に効くの?というあなたに、吸い玉療法の魅力をご紹介したいと思います。

 

●吸い玉療法の歴史

吸い玉療法の歴史は大変古いもので、東洋医学の本場中国では紀元前から使われ、ギリシャの国立考古学博物館には紀元前5世紀頃の青銅製の吸い玉が展示されています。その他、古代エジプトでも使われていました。
吸い玉療法の歴史吸い玉を医師の紋章とする慣習もあり、これは紀元前のバビロニアから中世ヨーロッパにまで広がっていたとされています。
現在吸い玉といえば東洋医学の分類されていますが、使う器具や治療内容に違いがあったとしても世界中の伝統医療として使われてきたのです。まさに伝統医学の王様と言っても言い過ぎではないでしょう。
世界中で使われてきたように、日本でも吸い玉治療は古くから行われてきました。我が国最古の歴史書「日本書紀」にも登場し、平安時代に編纂された日本最古の医学書「医心方」にも「スイフクベ」という呼び方で紹介されています。 江戸時代までは日本でも盛んに吸い玉治療が行われていました。
明治維新以降は西洋から導入された医学が医療の中心となり、吸い玉は医学の中心から外れて民間医療の一つとして伝承されることになったのです。
同じ東洋医学と西洋医学が日常的に行われているアジアの国を見てみると、中国では中医学(中国の伝統医学)と西洋医学のどちらも学ぶ制度があり、それぞれ中医師免許(中医学)と医師免許(西洋医学)のどちらも国家資格の医師免許となっています。韓国でも同様に韓医学の医師免許と西洋医学の医師免許の二本立てとなっています。日本での医師免許は西洋医学だけであり、伝統医療や東洋医学を国家の正式な医学として認めてはいません。各種団体や法人が独自のカリキュラムや指導で資格を与え、東洋医学を守り伝えているのが日本の現状といえるでしょう。