今回の話題は「任脈」です。
任脈の流注は、督脈と同じく胞中(小骨盤腔)から始まり、会陰部に出て、前正中線上(腹部、胸部、前頸部の中央垂直線)を上り、喉に至り、下顎の正中から下歯齦に至り、顔面をめぐって目に入ります。
上歯齦に入り、齦交穴(督脈)において督脈と会します。
別れた支脈は顔面を上り、承泣(胃経)において、胃経と会します。全身の陰脈経を調整し、陰脈の海と呼ばれます。
吸い玉療法は、肌にガラスのカップを当てて陰圧にする浄血療法です。東洋医学的な概念も多い療法ですが、実は古くからヨーロッパでも活躍した医療なのです。東洋医学の経絡を利用して治療することで、直接患部への施術ができない場合でも症状改善の治療が可能になります。
世間一般に云うツボは、東洋医学では経穴といいます。そして経穴のつながりを経絡といいます。
経絡経穴を知っていれば治療名人!という訳でもないのですが、知らないよりは知っていた方が治療効果は期待できます。専門的な用語も出てきますが、まず深呼吸して、東洋医学の扉を開くことにしましょう。
今回の話題は「任脈」です。
任脈の流注は、督脈と同じく胞中(小骨盤腔)から始まり、会陰部に出て、前正中線上(腹部、胸部、前頸部の中央垂直線)を上り、喉に至り、下顎の正中から下歯齦に至り、顔面をめぐって目に入ります。
上歯齦に入り、齦交穴(督脈)において督脈と会します。
別れた支脈は顔面を上り、承泣(胃経)において、胃経と会します。全身の陰脈経を調整し、陰脈の海と呼ばれます。
今回からそれぞれの経絡経穴について解説していきます。
今回は「督脈」です。
督脈の流注(るちゅう)は、胞中(小骨盤腔)から始まり、会陰部に出て、後正中線上(背部の椎骨に沿った垂直線)を上り、後頭の隆起直下〔風府〕に至って脳に入ります。
さらに、頭部の正中を通り、頭頂部〔百会〕に上り、顔面部正中を経て上唇小帯の接合部で終わります。ここで任脈と会します。陽経脈を調整・監督し、陽脈の海と呼ばれます。
経絡の経は経脈のことで縦方向の連絡路のこと、絡は絡脈のことで経脈と経脈の連絡路のことを指します。経絡が人体を網目のように連絡することで、全身に気血(きけつ)を巡らせ、規則正しい活動を維持できるようになるのです。
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