20種類のアミノ酸には、それぞれに薬理作用があると言われています。
例えば食品にはほとんど含まれていないトリプトファンというアミノ酸には、誘眠効果や精神を落ち着かせる効果があるのは有名な話です。
このようなアミノ酸は夕食後や寝る前に飲むと効果的でしょう。
しかし、トリプトファンだけを大量に摂取しても効果が向上するわけではありません。
天然アミノ酸のバランスの良さが重要
アミノ酸は20種類が揃っていてこそ、また8種類のアミノ酸が最低でも揃っているからこそ効果を発揮するのです。
偏ったアミノ酸は効果を発揮するどころか、多めに摂取したトリプトファンも無駄になってしまいます。
そのため、天然の素材のアミノ酸ではなく、合成で単一のアミノ酸だけを補給しても意味がありません。
単種類のアミノ酸が多すぎると、血液中に保存ん出来るアミノ酸総量には限界があるため、他に必要なアミノ酸をキープできなくなってしまいます。
一時的に効果を感じる補給であっても、長期で考えると健康維持には無駄なだけでなく害が出る事もあるのです。
筋肉強化を狙って特定のアミノ酸だけを強化したプロテインを飲用すると、長期間では腎臓に負担がかかってしまうのも一例です。
あくまでもアミノ酸補給は量も必要ですが、バランスはもっと重要です。
霧島黒酢が「複合アミノ酸」の補給を提唱するのも、健康に必要なアミノ酸のバランスを考えたからです。
健康に不可欠なのはアミノ酸
体力が落ちたり、病気をしたりすると、ビタミンやミネラルの補給を考える方は多いのですが、アミノ酸を補給しよう!という方はまだまだ少ないのが現状です。
本当は体力が落ちたり、病気になったら一番に補給すべきはアミノ酸なのです。
体力が落ちたら消化吸収能力も落ちてしまうので、その時こそアミノ酸を補給してあげると、体内ですぐに必要なタンパク質を作ることが出来ます。
私たちの体ではアミノ酸は主人公で、ビタミンやミネラルは脇役。脇役も欠かせないのですが、一番の主役がいないと舞台は始まりません。
古くなったタンパク質を排泄して、新しく必要なタンパク質を作る原料のアミノ酸を補給してあげるのは、健康生活の一番の王道なのかもしれません。